『せせらぎ』は、トイレで発生する汚水を蘇らせ、再利用する処理システムです。
装置の稼動前に必要な初期水を注入し、便器から流れ込むし尿との混合水を、
処理水槽およびオゾン装置を活用した処理を経て、便器への洗浄水として再利用します。
『せせらぎ』オゾン+(埋設型システム)とは?
『せせらぎ』は、トイレで発生する汚水を蘇らせ、再利用する処理システムです。
装置の稼動前に必要な初期水を注入し、便器から流れ込むし尿との混合水を、処理水槽およびオゾン装置を活用した処理を経て、便器への洗浄水として再利用します。
初期水は、水道水以外の沢水・河川水・雨水・湧き水・防火用水などでも代用出来ます。
汚水の最終処分は汲み取りとなりますので、トイレ設置場所周辺への環境影響は一切与えません。
再利用による水道水の大幅な節約と、上水道や処理水放流先の確保が困難なインフラ未整備地域にも設置が可能な、環境に配慮した処理システムです。
埋設型システムの処理水槽は、施設の規模や利用者数により設計します。
『せせらぎ』オゾン+(埋設型システム)の特徴
『せせらぎ』は人と環境にやさしいトイレシステムです。
『せせらぎ』は
・森を守り、海や川を汚さないトイレです。
・水を大切にするトイレです。
・水道設備を必要としない水洗トイレです。
・下水道設備がなくても水洗トイレです。
・災害時にも利用できるトイレです。
埋設型システムは
- (日光 三本松公衆トイレ)
- 大規模なトイレに適しています。
- 利用人数が多いトイレに適しています。
- (富士山五合目公衆トイレ)
- 既存トイレの改修にも容易に対応できます。
- (埋設処理水槽)
- 埋設水槽なので建築的制約がありません。
- 便器はフラッシュバルブ式でも問題ありません。
- トイレのプランの制約は全くありません。
- (オゾン処理装置)
- 自動運転なので維持管理が容易です。
- オゾン処理は脱色・脱臭・殺菌効果が非常に高いです。
- (知床 ルサフィールドハウス)
- 厳冬期でも処理が安定します。
- 冬季閉鎖等、処理装置の停止、再開が容易です。
『せせらぎ』オゾン+(埋設型システム)の必要設備
- 水
- 初期水 約15~20m³必要
- 電源
- 電気容量 3組200V(約2.0kw~4.0kw)単相100V(約1.8kw~2.0kw)
- 輸送手段
- 汚水搬出が必要
『せせらぎ』オゾン+(埋設型システム)の処理フロー
汚水処理槽にて処理された再生水を、オゾン脱色・殺菌装置により、さらに清澄性と衛生性を向上させ、便器の洗浄水として再利用します。
処理フロー
- 便器内の排泄物は、洗浄水により前処理槽に流れ込みます。
- 前処理槽では、ばっ気式水中スクリーンにて固形物の粉砕および沈殿分離を行います。スクリーンを通過した汚水は沈殿分離槽へ移流します。
- 沈殿分離槽では、沈殿分離を行い接触槽へ移送します。
- 接触槽では、スポンジ担体により処理を行い、対流後の処理水は分離槽へ移流します。
- 分離槽では、再度沈殿分離を行い、上澄水は送水槽へ移流します。沈殿物はエアーリフトで前処理槽へ返送します。
- オゾン発生器にてオゾンガスを精製し反応塔へ送ります。
- オゾン処理槽の処理水にオゾンガスを混合し、反応塔で効率的に処理水とオゾンガスを接触・反応させ、脱色・脱臭・殺菌処理を行います。
- 処理水は、便器の洗浄水としてオゾン処理槽に貯留されます。
- オゾン処理槽の処理水は、給水ポンプにて便器の洗浄水として循環再利用されます。
- 余剰水は貯留槽に貯留されます。貯留槽の余剰水は前処理槽や沈殿分離槽の汚泥引抜時の補給水として再利用できます。
オゾン処理の特徴
- 便器洗浄水の清澄性と衛生性が高
- 流入負荷変動に左右されない処理
- 気象条件に左右されない処理